FPSで足音を聞き逃す人へ【ゲーミングヘッドセット3候補比較】G PRO X 2・A50 X・BlackShark V3 Proで悩んだ末にV3 Proを選んだ全記録

BlackShark V3 Pro 3候補比較レビューのサムネイル PC・ガジェット

※本記事はAmazonアソシエイト・プログラムを利用したPRを含みます。

ゲーミングヘッドセットを買い替えようとして、レビューを読み漁るほど分からなくなる——そんな経験はないでしょうか。

私は今回、3年使ったヘッドセットの故障をきっかけに、次の3候補を本気で比較検討しました。

結論から言うと、選んだのは Razer BlackShark V3 Pro でした。

ただ「これが一番いい」という単純な話ではありません。憧れていたハイエンド機を見送り、評価の高い人気機も候補から外した——その判断の裏には、これまで4台のヘッドセットを渡り歩いてきた遍歴がありました。

この記事は、単発のレビューではなく「ヘッドセット選びで何を重視すべきか」を、私自身の失敗と発見を交えて正直に書いたものです。同じように悩んでいる人の、判断材料のひとつになれば嬉しいです。

先に断っておくと、私は音質を細かく聞き比べられるほどの「耳」を持っているわけではありません。なのでこの記事で書くのは、スペック評論ではなく実際に使って体験したことだけです。そのぶん、嘘や誇張はありません。

Razer BlackShark V3 Proの化粧箱を手に持ったところ
マットな黒で統一されたBlackShark V3 Pro。開けた瞬間から所有欲を満たしてくれた

私のヘッドセット遍歴

選んだ理由を語る前に、私がどんな道を歩いてきたかを話させてください。ここを飛ばすと「なぜV3 Proなのか」が伝わらないからです。

1台目:ASTRO A40TR(すべての始まり)

初めてのゲーミングヘッドセットがA40TRでした。最初はPCに直挿しでプレイしていたのですが、「ミックスアンプを通すと足音がより鮮明に聞こえる」という情報を知り、MIXアンプを購入。このとき組み合わせていたのがA40TRです。

ふかふかのイヤーパッドで、長時間使っても耳周りが痛くならないのが良かった。一方でマイク性能はいまいちという感覚でした。最終的にマイクシステムが壊れてしまい、買い替えを決意します。

ASTRO A40TRと化粧箱
すべての始まり、ASTRO A40TR。ここからヘッドセット沼が始まった

2台目:Razer Nari Ultimate(没入感を知った1台)

色々調べた末、LogicoolではなくRazerを選びました。理由は正直に言うと「見た目のかっこよさ」です。

このヘッドセットで知ったのが「没入感」でした。ソロゲームや世界観に浸るタイプのゲームとの相性は抜群。音質も悪くない。そして何より——ヘッドホンが揺れるんです。ハプティクス(振動機能)で、爆発音や重低音に合わせて頭が震える。臨場感がとんでもなくて、爆音でゲームに浸りたい人なら間違いなくハマります。ワイヤレスなのでコードの引っ掛かりもなく、その快適さも良かった。

ただ、欠点もはっきりしていました。ある程度重く、頭の位置や疲れを結構感じる。そして致命的だったのが、FPSとの相性の悪さです。低音が聞きやすい反面、慎重に索敵している最中に爆弾や発砲音が鳴るとヘッドホン自体が揺れてしまい、肝心の音を聞き逃す。煩わしくて集中できないんです。

結局、音楽・映画鑑賞では大活躍しましたが、ゲームではジャンルを選ぶヘッドホンでした。慎重に動くゲームのときは、揺れないように音量を絞って使い続けていました。

Razer Nari UltimateとASTRO MixAmpの化粧箱
2台目のRazer Nari Ultimate(HyperSenseの振動機能つき)。奥に写っているのが当時の相棒・ASTRO MixAmp

そんな折、充電ができなくなりワイヤレス使用が不可に。つなぎとしてBlackShark V2を買うことになります。

3台目:Razer BlackShark V2(実用性の重要さを教えてくれた1台)

「つなぎ」のつもりだったBlackShark V2が、想像以上に良かった。

音質はNari Ultimateより軽くて安定感があり、聞きやすい。荒れた感じもなく、ヘッドホンは揺れない。装着感も煩わしくない。値段の割に、とにかく使いやすいヘッドセットでした。有線の煩わしさは少しありましたが、どのみちMIXアンプと一緒に使っていたので「仕方ない」と割り切れました。

マイク性能はやはりいまいちで、この頃からボイスチャットにはオーディオテクニカ AT2020USB+を使うように。「ヘッドセットのマイクより聞き取りやすい」とフレンドからも好評で、今でも長く愛用しています。

そして3年ほど使った頃、左耳側に不具合が出始めました。右は聞こえるのに、左が聞こえない。 音量を最大にして重低音が響き渡ると、スイッチが入ったように左が復活する。でも音量を下げるとまた聞こえなくなる——。この「聞こえる・聞こえない」を繰り返す煩わしさが、いよいよ買い替えのきっかけになりました。

ホワイトのRazer BlackShark V2
「つなぎ」のつもりが想像以上に良かったBlackShark V2。軽くて聞きやすく、コスパは抜群だった

買い替え検討:3候補を本気で比較した

ここからが本題です。次の相棒として、私は3つの候補を比較しました。

候補1:Logitech G PRO X 2 LIGHTSPEED(最初の有力候補)

最初に有力だったのがG PRO X 2でした。装着感とバッテリー性能の評価が非常に高く、多くのレビューで絶賛されている。FPS向けの性能も優秀です。

ところが、調べれば調べるほど引っかかる点が出てきました。音質の評価が人によって大きく割れる。 「EQ調整前提」という声が多く、マイク性能への不満も見かける。性能は間違いなく高いのですが、「買ってすぐ満足できるか」という一点に不安が残ったんです。

Logitech G PRO X 2 LIGHTSPEED
装着感・バッテリー・FPS性能の評価が高い人気モデル。EQ調整を楽しめる人向け。

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候補2:ASTRO A50 X(憧れのハイエンド機)

正直に言えば、一番「欲しかった」のはA50 Xです。音質・装着感・マイク性能、どれも評価が非常に高い。そしてPC/PS5/Xboxをシームレスに切り替えられる独自機能が、なんとも魅力的でした。

でも、立ち止まって考えました。価格が非常に高額なうえ、私の環境はほぼPC中心。A50X最大の強みであるマルチプラットフォーム機能を、私はほとんど活かせないんです。

ここで気づきました。A50 Xは私にとって「欲しいヘッドセット」ではあっても、「自分に必要なヘッドセット」ではなかった。憧れと必要は、別物だったわけです。

ASTRO A50 X
音質・装着感・マイクすべて高評価のハイエンド機。PC/PS5/Xboxを切り替える人なら唯一無二。

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候補3:Razer BlackShark V3 Pro(最終決定)

最後に残ったのがBlackShark V3 Proでした。決め手は次の通りです。

  • V2で実感していた優れた定位感
  • FPS向けに進化した音響性能
  • 強化されたマイク品質
  • ワイヤレス化&Bluetooth対応
  • Razer環境との親和性

最終的に自分に問いかけたのは「自分は何を一番重視するのか」でした。答えはシンプルで、FPS性能と、日常的な使いやすさ。その2つを最もバランス良く満たしていたのが、V3 Proだったんです。

振り返ってみると——Nari Ultimateで「没入感」を知り、BlackShark V2で「実用性の大切さ」を学び、たくさんの候補を比較した末にV3 Proへ辿り着いた。ヘッドセット選びは予想以上に奥が深かったけれど、その過程そのものが楽しい時間でした。

Razer BlackShark V3 Pro — 今回の購入機
FPS向けの定位感・ワイヤレス・Bluetooth同時接続。MIXアンプ卒業を実現した1台。

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開封:4万円のヘッドセットを開ける瞬間

Amazonで購入。私が購入した時点では40,780円でした(価格は変動するので、最新はリンク先でご確認ください)。

何度経験しても、新品を開ける瞬間のワクワク感はいいものです。高級感が溢れる外装、開けたときの新品の匂い、V2とは明らかに違う重量感、全体的にマットな黒。最高でした(冒頭の写真がその開封の瞬間です)。

使用感:APEXと長時間プレイで分かったこと

メインで遊んでいるAPEXを中心に、実際に使い込んでみました。

足音は明確に聞こえやすくなりました。 全体的に音質が聞きやすく、雑味がなく、荒い感じもしない。

ただし、ここは正直に書いておきます。比較対象だったV2は、左耳が死にかけていた状態でした。なので「劇的に良くなった!」という感想には、その差分も含まれているはずです。フェアに言えば、万全のV2と比べたらここまでの差は感じなかったかもしれません。

装着感については、V2と比べると重い感じはします。とはいえ5時間くらいの連続使用なら気になりませんでした。それ以上の長時間使用は——正直に言うと未検証です。検証したら追記します。

キラーポイント:MIXアンプを「卒業」できた話

この記事で一番伝えたいのが、ここです。

私はこれまで、MIXアンプを使って2つのことを同時にやっていました。

  1. PCでゲームをしながら、裏で動画を再生する
  2. Discordを持っていない友達と通話する

この「2系統を同時に扱う」ためにMIXアンプが必要だったわけです。

ところがV3 Proは、2.4GHzワイヤレス(USBドングル)でPCのゲーム音を聞きながら、同時にスマホとBluetooth接続して音楽やYouTubeを流せる。この“ダブル接続”が、感動的でした。

つまり、今までMIXアンプでやっていたことが、V3 Pro単体で完結してしまったんです。これは「MIXアンプ+有線ヘッドセット」という構成の人にとって、地味だけど本当に大きい進化だと思います。

ちなみにMIXアンプは現在使っていませんが、いつでも使えるよう付属の有線ケーブルは繋いだ状態にしてあります。完全に手放すには、まだ少しだけ未練があるのかもしれません。

「MIXアンプ 卒業できるか?」で検索してこの記事に辿り着いた人へ——私の環境では、卒業できました。

>> 参考:これまで使っていた ASTRO MixAmp Pro TR

良かった点(その他)

使い込んで気づいた、細かいけど嬉しいポイントです。

  • マイクが着脱式。これが地味に最高で、外せることで、ジョッキ片手に飲みながらプレイしてもマイク先端がジョッキにダイブしない。……実は過去のヘッドホンで、本当にこの事故を起こしたことがあるんです。だからこそ、この仕様のありがたみが分かります。
  • 音量調整が二段階。ヘッドホン本体側の音量と、PC本体側の音量、両方で調整できるのが地味に便利。
  • 充電はType-C。今どきの規格で、いろいろなデバイスと互換性が良い。バッテリーや充電周りで不便を感じることはありませんでした。
  • ボタン配置・操作性は、少し使えばすぐ慣れる程度。煩わしさは感じませんでした。

正直な不満点

良いところばかり書いても信用されないので、不満もちゃんと書きます。

① 本体に音楽・動画の一時停止ボタンがない。
これが地味にストレスです。ゲーム中、裏で音楽を流していて、家族に声をかけられたとき。「ゲームのタブを閉じてから、音楽を一時停止」という動線を踏まないといけない。とっさに止められないのが、生活の中でちょっと煩わしい。

② V2の方が良かった点もある。
正直に言えば、V2に軍配が上がるのは「安さ」と「軽さ」くらい。でも、その2つを重視する人にとっては、V2も十分アリな選択肢だと思います。

③ マイク品質は未検証。
最近フレンドと一緒にプレイする機会が少なく、V3 Pro内蔵マイクの実力も、AT2020USB+との比較も、まだきちんと検証できていません。ここは検証次第、追記します。(一人でもWindowsのサウンドレコーダーで録り比べはできるので、投稿後に余裕があれば実施予定です)

④ Razer Synapse(ソフト)は未開拓。
まだ踏み込んで使っていないので、使い勝手の良し悪しは分かりません。今後しっかり使ってみたいところです。

>> 参考:マイクに愛用中の オーディオテクニカ AT2020USB+

4万円は高いのか?という問いへの答え

最後に、価格の話をさせてください。

ヘッドセット単体で4万円は、正直に言って高いです。これは間違いない。

でも、私の場合は評価の軸が変わりました。V3 Proは「MIXアンプの役割」まで担ってくれるからです。ゲーム音とBluetoothのダブル接続で、これまでMIXアンプでやっていたことが1台で完結する。そう考えると、「ヘッドセット+MIXアンプの機能」で4万円、という見方ができる。すると、評価はずいぶん変わってきます。

「高いヘッドセット」ではなく「自分の使い方にぴったり合った1台」。私にとってのV3 Proは、そういう存在です。

まとめ

A40TRで沼に足を踏み入れ、Nari Ultimateで没入感を知り、BlackShark V2で実用性の大切さを学び、3候補を比較した末にBlackShark V3 Proへ辿り着きました。

  • G PRO X 2 は性能が高いが、音質評価の割れとEQ前提が不安だった
  • A50 X は憧れのハイエンドだが、PC中心の自分には強みを活かせなかった
  • V3 Pro はFPS性能と日常の使いやすさを最もバランス良く満たしていた

ヘッドセット選びは、想像以上に奥が深い。でも「自分は何を一番重視するのか」を突き詰めれば、自分にとっての正解は必ず見えてきます。この記事が、同じように悩んでいるあなたのヒントになれば嬉しいです。

マイク検証など、追記予定の項目はこの記事に随時足していきます。気が向いたらまた覗きに来てください。

Razer BlackShark V3 Pro
FPS性能・日常の使いやすさ・MIXアンプ機能までこの1台で。私が辿り着いた終着点です。

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